AIを活用した個人開発に慣れてくると、「間違えて別のコードを上書きして消してしまった」「過去の状態にコードを戻したい」といった問題が起きることがあります。

これらを解決し、より本格的な制作環境を整えるために必須となるのが「Git(ギット)」と「GitHub(ギットハブ)」です。この記事では、AIコーディングアシスタント「Antigravity」とこれらのバージョン管理ツールを連携させ、安全に開発を行うための基本を解説します。

1. なぜ本格的なWeb制作でGit/GitHubが使われるのか?

プロのエンジニアは全員がGitを使ってコードを管理しています。その理由は、誰がいつコードのどこを変更したのかを完全に記録し、いつでも過去の状態に巻き戻せるようにするためです。

AIを使った開発でも同様で、AIに大胆なコード書き換えを任せるときに、事前に「今の安全な状態」をGitに保存(コミット)しておくことで、万が一AIが壊れたコードを出力したとしても、一瞬で元に戻すことができるため、非常に安心して開発が進められます。

2. GitとGitHubの基本概念を理解する

2.1. Git:コード履歴の「タイムマシン」

Gitは、あなたのパソコン(ローカル環境)でファイルの変更履歴を管理するツールです。ファイルを作成したり変更したりするたびに「コミット(保存)」という記録を作っていきます。

2.2. GitHub:クラウド上のコード共有・保管庫

GitHubは、Gitで記録した履歴付きのソースコードをクラウド上に保存しておくWebサービスです。コードのバックアップとしてはもちろん、他人にコードを見せて共同開発をする際にも利用されます。

💡 サーバーへの自動公開も可能

GitHubにコードをアップロード(プッシュ)すると、NetlifyやWordPress対応のレンタルサーバーである「Hostinger」のデプロイ機能などと自動で連携し、コードを書き換えるだけで本番サイトが勝手に更新される仕組み(自動デプロイ)を構築することができます。非常に便利な機能です。

3. Antigravityを用いたGit/GitHub連携の基本手順

VS Codeなどのエディタに組み込まれたAntigravityを利用している場合、Gitの各種操作もエディタ上から、またはAIの案内を受けながら簡単に進められます。

ステップ①: ローカルリポジトリを初期化する

エディタでプロジェクトフォルダを開き、ターミナルで `git init` コマンドを実行します(あるいは、VS Codeの「ソース管理」タブから「リポジトリを初期化」ボタンを押します)。これで、このフォルダの履歴管理がスタートします。

ステップ②: GitHub上にリモートリポジトリを作成し接続する

GitHubのアカウントを作成し、「New Repository」から空のリポジトリを作成します。発行された接続コマンド(`git remote add origin ...`)をターミナルで実行して、ローカルとGitHubを接続します。

ステップ③: 修正内容をコミットしてプッシュする

Antigravityに新しいコードを書いてもらった後、エディタの「ソース管理」から変更内容を確認し、「コミットメッセージ(何を変更したかの短い説明)」を書いてコミットします。その後、「プッシュ」を実行するとGitHubにバックアップが送られます。

4. AntigravityがGitHub連携で真価を発揮するポイント

Antigravityは、GitやGitHubのコンテキスト(リポジトリの履歴情報)を理解することができます。 例えば、「前回のコミットからどこが変わったのかを確認して、変更履歴のまとめ文書を作って」と依頼すると、AIがGitの差分(diff)を自動で読み込み、正確なリリースノートを作成してくれます。

5. まとめ:自分のペースでスキルを広げていこう

Git/GitHubは一見とっつきにくく感じられますが、最初は「バックアップを取るため」と割り切って、変更を保存してアップロードする手順だけを覚えておけば十分です。AIを活用しつつ、プロの開発者と同じ強力なツールを身につけて、副業スキルの価値をさらに高めていきましょう。